後藤まりこになれない女たち

初めに、後藤まりこが好きだという人はこの記事を読まないほうがいいかと思われます。私は後藤まりこが嫌いです。
私は後藤まりこのように振る舞うことが出来ません、生きることが出来ません。だから嫌いなのだと思います。なにを当たり前のことを、って話だと思うのですがこのテーマは私の自意識に関する永遠のテーマなのではないかと思います。
私は後藤まりこの、かわいらしい容姿を持ちながら(きっとそれを自覚しながら)自由奔放な、エキセントリックな行動が妙に癇に障ります。後藤まりこの振る舞いが、「かわいいのにこんなことしちゃうぼく」にしか見えなくて。それなのに「これがぼくの素やけど」という後藤まりこの態度に、あざとさしか感じないのです。ぼくっ子なのもすべて計算としか思えません。

私は下北系サブカル女子に憧れている節があります。売れないバンドマンの彼氏に貢いで結局捨てられるような女に一度でいいからなってみたい、クリープハイプの曲に出てくるような女になりたい、と思っているのです。
そういうサブカル属性の人って後藤まりこ好きなことが多い気がするんですよね。少なくとも、後藤まりこdisを理解してくれたのはツイッターで知り合った友人の仲で一番よく遊ぶ子ただ一人です。しかしフォロワ―には何人も、後藤まりこをまりこ様と呼ぶほどのファンがいるのも現状です。私は下北系サブカル女子になりたい、でも後藤まりこがどうしても許せないというしがらみにいるのです。

下北系サブカル女子になりたいとはいえ、人からサブカル女子だとか言われるのは嫌という天邪鬼さもあり、実際サブカル女子を気取ってみたところで「こんな風に自分を演じるの無理!」ってなっているのが状態です。
結構私自身がミーハーで、ジャニオタだったときもあれば今もAKBがなんだかんだ好きだったりして"サブ"カルチャーにつかりきれてないんですよね。AKBは好きだけど、サブカル御用達アイドルのでんぱ組incとか全然知らないし。サブカルの一角であろう岩井俊二に傾倒したこともあるし、園子温とかもとりあえず見てはいるけど。結局サブカルの一部しかつっついてないんですよね。(ロキノン系を聞き始めてたときはテレビに出ないマイナーな音楽聞いてる私は周りと違うサブカル系とか勘違いもしていましたが今やロキノン系を聞いてるだけでサブカルと名乗れやしないと思っています。ロキノン系とサブカル問題はまた別の記事で書きたい。)
私はバンドマンやサブカル男子(バンプ藤原基央星野源みたいな人)が大好きなのですが、でも自分はそういうわけでなりきれないんですよね。でもカップルって大体同じ服のジャンルでくっつくじゃないですか、そうなると私がバンドマン・サブカル男子に好かれるには私もサブカル女子に…でも、っていう。

つまり私がサブカル女になりたいのは広く言えば性的欲求というか、私がそういう男が好きだからそれにふさわしいキャラや見た目の女になりたかったからなんですね。それの代表が、後藤まりこ
下北によくいるサブカル女が実際後藤まりこのようにエキセントリックじゃないのは百も承知です、でもそういうサブカル女って後藤まりこのことをそれこそまりこ様とか呼んでそう。で、バンドマンやサブカル男は同じ趣味のそういう女が好きになりそうっていう。だから私は後藤まりこが嫌いです。

後藤まりこ問題、ロキノン系とサブカル問題にも引き継がれそうなのでまた次回、多分。とりあえず明日放送のタモリ倶楽部後藤まりこがゲスト)をちょっと見てみようかなと思います。